スギ花粉症のアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)の新規治療開始受付を再開しました。

波乗りクリニックでは、スギ花粉症の「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」の新規治療開始受付を令和2年5月から再開しました。(新規治療開始の受付は毎年5月~12月までです)

舌下免疫療法とも呼ばれ、毎日自宅で、少量のスギ花粉抗原「シダキュア・スギ花粉舌下錠」を舌下に投与して治療する方法です。
以前からあった注射療法と違い、痛みを伴わないため、今後普及することが見込まれています。
基本は自宅での投与ですが、まれにアナフィラキシーショックをおこす可能性があるため、初回投与は院内で行い 、少なくとも30分は様子観察をする必要があります。
その後は「シダキュア・スギ花粉舌下錠」を自宅で毎日舌下投与して治療を継続します。
最初の1週間は2,000JAU錠を、2週目以降は5,000JAU錠を1日1回1錠、長期間にわたり継続して服用します。
初回の服用は、スギ花粉が飛散していない時期に、医師の監督のもと行う必要があります。

いままで行われてきた「抗アレルギー剤」や「ステロイド剤」の治療は「対症療法」といって、とりあえず目の前の症状を押さえるだけですが、「アレルゲン免疫療法」は、「アレルギーそのものを治す治療法」として期待されています。

なお、治療に当たってはいくつか注意点があります。

  1. 対象患者は成人および5歳以上の小児です。
  2. 治療開始前にスギ花粉症のアレルギー検査(血液検査)行い、確定診断する必要があります。
  3. スギ花粉飛散時期(1月~4月)には「新規治療の開始」が出来ません。したがって新規治療開始は毎年5月~12月に限定されています。
  4. 標準的な治療期間は3~5年間で、治療に要した期間の1.5倍の期間、治療効果が持続すると言われています。
  5. すべての人に治療効果が期待できるわけではありません。
  6. なお、「シダキュア・スギ花粉舌下錠」という薬を使うため、院内ルールとして最初は2週間以内の再診をお願いしていますが、その次からは副作用が無ければ数週間の長期投与が可能です。

費用は、保険診療3割負担で初診料と検査費用を含めて5,830円です(1割負担の人は1,940円)。2回目以降(再診)は580円の再診料金のみとなります。

院外薬局での薬剤費の支払いは、初診・再診の別なく、3割負担の人で1890円、一割負担の人で、630円が別途かかります。

鼻炎やその他の症状がある場合、他に処置、薬剤費がかかる場合があります。

詳しくは以下のサイトにてご確認ください。

↓アレルゲン免疫療法ナビ↓
https://www.torii-alg.jp/