『捨てる経営』を読んで、まず自分の抱え込み癖に気づいた話

8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営 (捨てると会社の本質が見えてくる)
小早祥一郎 (著)  形式: 単行本

このところ、家の中の片づけが少しずつ進んでいます。

と言っても、体調があまり良くないので、主に動いてくれているのは家族です。私は横から「それはいつか使うかも」と口を出す係になっていて、我ながらあまり役に立っていません。

家族からも「そろそろ何とかしたら」と言われ、メルカリやヤフオクに出すことも考えていたら、Kindleが見事に察知したのでしょう。おすすめに『8割を捨てて2割に集中する 捨てる経営』が出てきました。

便利な時代です。
そして少し怖い時代です。

読んでみると、これがまた、経営者としての自分のことをズバズバ言い当てられているようで、途中から少し姿勢を正してしまいました。

いや、本を読んでいるだけなのに、なぜこんなに怒られている気分になるのでしょうか。

「いつか使うかも」と取っておいたものが、結局一度も使われずにゴミになる。これは何度も経験しています。

ところが困ったことに、捨てて収集業者さんが持っていった直後に「あれ、必要だった!」となることもあります。あれが人間を弱くします。

物を捨てられない理由には、ネガティブ・バイアス、利用可能性ヒューリスティック、保有効果と損失回避が関係しているのかもしれません。

つまり、嫌な記憶ほど強く残り、たまたま思い出しやすい出来事に引っ張られ、自分が持っているものは実際以上に価値があるように感じてしまう、ということです。

難しい言葉で言うと立派ですが、要するに「また困るかも」と思ってしまうのです。

外来でも、物ではなく予定や役割を抱え込みすぎて疲れている方に出会います。

経営も生活も、増やすことより削ることの方が、実はずっと難しいのかもしれません。

読後は、これまでの自分に少し腹が立ちました。けれど同時に、今気がついて良かったとも思いました。

さて、まずは家族が片づけてくれている横で、「それ、いるかも」と言いすぎないことからでしょうか。

……たぶん、そこからです。