誕生日のケーキと、戸畑祇園の記憶

昨日は外来が終わったあと、クリニックでスタッフがお誕生会を開いてくれました。

いつもお願いしているケーキ屋さんが、今回もとても可愛らしいアイシングクッキーを作ってくださいました。食べてしまうのが少しもったいないくらいの出来栄えです。

クリニックから見える瀬戸内の穏やかな海を眺めながら、みんなでケーキをいただきました。全力で仕事を終えたあとの、少し力の抜けた時間です。こうしてスタッフに祝ってもらえるのは、本当にありがたいことだと思います。

還暦がだんだん近づいているはずなのですが、本人にはまだあまり実感がありません。数字だけが、こちらの気持ちを待たずに先へ進んでいるようです。

私は北九州市の戸畑で生まれました。私が生まれた日は、ちょうど戸畑祇園の日だったと聞いています。

今では考えにくいことですが、お祭りの日は学校が休みか半ドンとなり、昼には子どもたちの山車が町を練り歩き、夜になると勇壮な提灯山笠へと姿を変える、華やかで美しい祭りです。

私は当時としても珍しい自宅出産でした。同級生の中にも、自宅で生まれたという人はほとんどいませんでした。

そして、自宅の横を祇園山笠の山車がにぎやかに通り過ぎている、まさにその頃に生まれたのだと、子どもの頃から聞かされて育ちました。

それだけ聞くと、さぞかし祭り好きに育ちそうなものです。ところが実際には、お祭り男の要素はあまりなく、どちらかといえば立派なインドア派になりました。生まれた日のにぎやかさと、その後の性格は、必ずしも一致しないようです。

それでも、蝉が鳴き始め、もうすぐ夏休みというこの季節は、昔から好きです。夏の始まりの空気には、自分の誕生日と戸畑祇園の記憶が重なっています。

そんな時期に、今年もこうして誕生日を祝ってもらえたことを、うれしく思います。

まずは治療をしっかり乗り切って、来年の夏を今年よりも元気に迎えたいものです。そのときも、おいしいケーキを食べられれば申し分ありません。

ユネスコの無形文化遺産になっていますね。

やはり、天籟寺の山を見るとホッとしますね。

※掲載の写真はピクスタで正規購入したものです。