「いい人」をやめれば人生はうまくいく

「いい人」をやめると、人生も医療もシンプルになる

「いい人」をやめれば人生はうまくいく 単行本 – 2016/12/15
午堂 登紀雄 (著)

はじめに

最近、書棚の整理をしています。

いわゆる“デス活”――
「自分がいなくなった後に、何を残すか」を考える動きが、若い世代にも広がっています。

物を減らすだけではなく、
人間関係や時間の使い方まで見直そうとする姿勢は、とても本質的です。

その流れの中で、改めて読み返した一冊があります。

『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』

一見すると少し過激なタイトルですが、
実際に書かれているのは、とてもシンプルで現実的な提案です。


「いい人」は、時間と心を削る

この本が一貫して伝えているのは、

「いい人」でいようとするほど、人生は消耗する

ということです。

・頼まれたら断れない
・空気を読んで我慢する
・嫌でも付き合う
・本音を言わない

こうした行動は、一見すると“優しさ”のように見えます。

しかし実態は、
自分の時間とエネルギーを差し出している状態です。

つまり、

👉「いい人」=時間も心も奪われやすい人


人生は有限である、という前提

ある本では、

時間は命そのものである

と語られています。

この視点に立つと、「いい人」でいることの意味は大きく変わります。

誰かに気を遣い続けることは、
単なる性格の問題ではなく、

👉 自分の人生を削る行為

でもあるのです。


「やめる力」が人生を変える

この本の本質は、

・嫌なことはやめていい
・合わない人とは距離を置いていい
・無理な関係は続けなくていい

という、「やめる力」にあります。

多くの人は「頑張ること」は教わりますが、
「やめること」は教わりません。

しかし実際には、

👉 人生を変えるのは「やること」より「やめること」

です。


医療の現場で見えてくること

心療内科の現場で日々感じるのは、

「いい人」であり続けた結果、
心や体に不調をきたしている方がとても多い、という事実です。

・断れない
・我慢し続ける
・期待に応えようとする

こうした積み重ねが、

👉 不安、抑うつ、体調不良

として現れてきます。


もしかすると、医療がいらなくなる人もいる

ここは少し極端に聞こえるかもしれませんが、
大切な視点だと思っています。

もしこの本に書かれていることを実践できたなら、

👉 そもそも心療内科に来る必要がなくなる人もいる

のではないか、と感じることがあります。

もちろん、すべての問題が解決するわけではありません。

しかし、

・人間関係のストレス
・過剰な責任感
・無理な適応

こうした“原因そのもの”が減れば、
症状も自然と軽くなるケースは少なくありません。


「時間を奪わない医療」という考え方

波乗りクリニックでは、

👉「時間を奪わない医療」

を一つの軸にしています。

それは単に診療時間の効率化ではなく、

・不要な通院を減らす
・無理な治療を押し付けない
・患者さんの人生を優先する

という思想です。

本来、医療は「増やすもの」ではなく、
必要がなくなる方向に向かうものであるべきです。

その意味で、

👉「いい人」をやめること自体が、ひとつの治療

とも言えるのかもしれません。


まとめ

『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』は、

・人間関係
・時間の使い方
・生き方の優先順位

を見直すきっかけになる一冊です。

優しさとは、
すべてを引き受けることではなく、

👉 自分の人生を守ること

なのだと思います。


最後に

もし今、

・なんとなく疲れている
・人間関係に消耗している
・自分の時間がないと感じている

のであれば、

一度「いい人」をやめてみる。

それだけで、
医療に頼る前にできることが、見えてくるかもしれません。