(続)中和抗体を測ってみました!

抗体検査は血液採取で実施します。

のっぴきならない事情から、先週、急遽、私自身のコロナ抗体検査をすることになってしまいました。
(その事情はまた、ほとぼりが冷めたときにお話しします。)

 コロナウイルス表面にある、スパイクタンパク質(Sタンパク)。これが人の細胞内に入るときに重要な役割をします。すごーく大雑把に言ってしまうと、これに対する抗体が出来、スパイクタンパク質を邪魔すれば、感染しにくくなるわけです。
 ワクチンは、「ウイルス感染することなく」この抗体を作り出す、人類の英知の結晶です。

 チョット脱線しました。
 さて、当初、2回目のワクチン接種から1ヶ月後を目安に予定していたので、10日足らずの、チョット前倒しの検査になってしまいドキドキです。
(ほとんどの論文は4週間前後でのデータになっているようなので、検査希望の人はその頃が狙い目かと思います)

結果としては、8666.2 AU/mLと、基準値の50 AU/mLを大きく超えていて安心しました。

なんだかよく分かりませんが、「もう大丈夫なんじゃないかな。自分は感染しないのでは?」といった、やや根拠薄弱な自信が出てきました。

ちなみに、当クリニックのスタッフも私に付き合って、全員検査を受けてくれましたが、ほとんどが私より高く、数万単位の人ばかり。
ヒトの体内でどれだけの抗体価があれば、発症や重症化予防に十分であるかは、まだ明らかになっていませんが、90%以上の効果があるとされているワクチンで、中央値以上に達していたのでとりあえずワクチンの効果はあったとみるべきでしょう。

ついでに報告すると、諸事情で数人の患者さんで2回目のワクチンを接種する前に中和抗体検査を実施したのですが、いずれも800~1200AU/ml前後と、(基準値は超えているのですが)やや低めの数値が出ており、やはりファイザー社製ワクチンは2回接種で効果が出るのだなぁと実感しています。

こういう、論文や人から聞いたことではなく、実際に体験したことは身についていきますね。
皆さんもチャンスがあれば2回目のワクチン接種から4週間くらいで抗体検査を受けてみてください。

抗体検査にはスパイクタンパク質(Sタンパク)に対するIgG抗体だけでなく、ヌクレオカプシドタンパク質に対する抗体(抗N抗体)もありますので、検査を依頼する際にはお間違えなく。

なんとなく、西田敏行さんに似てないですか?↓

※久しぶりに英語の論文を読んで頭が痛くなりました。読み違えていたらごめんなさい。ご指摘ください。↓

↓最近の研究では、2回目の接種後の中央値 6396 AU/mL と報告されています。
ちなみに、1回目の接種後の中央値は 2,217 AU/mL、ブースト(2回目)直後は18272 AU/mLとされています。
「Clinical evaluation of the Abbott Alinity SARS-CoV-2 spike-specific quantitative IgG and IgM assays in infected, recovered, and vaccinated groups」
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.02.17.21251940v1.full.pdf

↓国内での研究データです。カットオフ値を超えなかったのは113人中、3名で、いずれも免疫系の問題がありそうでした。
「Measurement of multiple SARS-CoV-2 antibody titer after vaccination represents individual vaccine response and contributes to individually appropriate vaccination schedules」
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.05.21.21257575v1.full.pdf