「アンダーニンジャ」

「アンダーニンジャ」
花沢 健吾 (著)

いま楽しみに読んでいる連載途中のマンガがいくつかあるのですが、その一つ。半年ごとの発刊が待ち遠しい!

前作の「アイアムアヒーロー」は映画化までされましたが、肝心の原作は物語の終盤で収まりがつかなくなり、グダグダの不条理マンガの様になってしまいました。今でも一部のマンガファンからは酷評されているようです。
「ルサンチマン」「ボーイズ・オン・ザ・ラン」からの流れで、「アイアムアヒーロー」がブレイクしたわけですが、最後が読者受けしなかった様です。
その後を受けて、始まったのが本作「アンダーニンジャ」。
「実はいまもニンジャ組織が健在で…」という設定は面白いのですが、この作者特有のまったりしたスタートで、4-5巻辺りからテンポアップして面白くなってきました。どれだけ話を広げて、伏線を回収していくのか楽しみです。
まだまだ伸びていきそうな作家です。

 ちなみに無謀と思える同時スタートした「たかが黄昏」は、タイトルと設定こそ面白いものの、やはりまったりスタートで、しかも第1巻でしばらく休載になっているようです。読者の反応をリサーチして、選択と集中の戦略をとったのかもしれません。
まずは、「アンダーニンジャ」をしっかりとまとめ上げてほしいですね。楽しみにしています。

【あらすじ】
かつて栄華を誇った日本の忍者たちは、戦後GHQによって組織を解体させられ消滅した。しかし、実は今でも忍者は秘密裏に存在しており、その数は20万人とも言われている。そして一部の精鋭忍者は国家レベルの争いごとの裏で暗躍していた。一方で、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、その一人・雲隠九郎もニート同然の暮らしをしていた。しかし、そんな九郎のもとについに重大な「忍務」が‥‥!