AI搭載の新しいインフルエンザ検査「nodoca」を導入しました。
波乗りクリニックでは今秋から、AI搭載の新しいインフルエンザ検査「nodoca」を導入しました。
※発熱や咽頭痛の患者さんの診察の基本的な流れとしては、まず発熱感染症外来や駐車スペースで「nodoca」と鼻腔の先端でのコロナPCR検査を行い、患者さんの症状にあわせてその後の診察を進める方針です。いずれ「nodoca」のAI部分が進化して他の疾患にも応用できるのではないかと期待しています。
nodocaは痛みが少なく判定開始から数秒〜十数秒で判定結果が得られる新しいインフルエンザ検査機器です。
nodocaは、咽頭画像と体温や自覚症状等をAIが解析することで、インフルエンザに特徴的な所見や症状等を検出する新しいインフルエンザ検査機器です。
厚生労働省が定める「新医療機器」の承認を、日本で初めて取得したAI搭載医療機器となりました。
痛みが少なく、判定結果も判定開始から数秒〜十数秒でわかるので、患者さんへの負担が小さく実施できる新しいインフルエンザ検査です。
※インフルエンザウイルス感染症の診断は従来の検査法と同様に、本品による判定結果のみで行わず、臨床症状や他の診察結果などと併せて医師が総合的に判断します。
nodocaの特徴
FEATURES
医師の目線で開発した日本初のAI搭載「新医療機器」
咽頭専用カメラにより
咽頭をクリアに撮影可能
患者さんへの負担が小さい
新しいインフルエンザ検査
01FEATURES
医師の目線で開発した日本初のAI搭載「新医療機器」
インフルエンザの診断に役立つ情報には、インフルエンザ濾胞の所見や、特定の症状の組み合わせ、また鑑別のため扁桃や軟口蓋に他疾患に特異的な所見が出ていないことなど、問診と診察で得られるだけでも様々なものがあります。これらを含め、50万枚以上の咽頭画像データベースを元に学習して構築されたAIを搭載したカメラがnodocaです。
nodocaは、治験を経て厚生労働省が定める新医療機器として承認されるとともに、保険適用(従来のインフルエンザウイルス迅速検査キットを用いた診断の場合と同じ点数:305点)となりました。
インフルエンザ濾胞の所見:Miyamoto A, Watanabe S. Posterior pharyngeal wall follicles as early diagnostic marker for seasonal and novel influenza. Gen Med. 2011;12(2):51-60.
特定の症状の組み合わせ: Monto AS, Gravenstein S, Elliott M, Colopy M, Schweinle J. Clinical signs and symptoms predicting influenza infection. Arch Intern Med. 2000;160(21):3243-3247.
02FEATURES
咽頭専用カメラにより、咽頭をクリアに撮影可能
咽頭の鮮明な撮影のために、専用カメラを新規開発しました。高精細レンズ、ペンライトを兼ねた高輝度白色LED照明、ディスプレイが視線を遮らない独自のストレートライン構造、舌圧子の機能を兼ねたカメラカバー(クリアシース)等、咽頭をクリアに撮影できる様々な技術を採用しています。クリアシースを装着することで、簡単に、かつ感染予防にも配慮しつつ撮影できます。
カメラで撮影された画像は、Wi-Fi経由でクラウドに保存され、当クリニックのPCやタブレット端末のWebブラウザから閲覧できます。*iPadOS、iOS は現時点では非対応です(順次対応予定とのこと)。
また、撮影手技による精度のばらつきが減るように、AI判定に適した画像をAIが選別する標準化プロセスを採用しています。
咽頭の鮮明な撮影のために新規開発された高精細レンズ
咽頭を撮影しやすい独自の形状
高輝度白色LED照明
舌を押さえやすく、曇り止め加工されたクリアシース
nodocaで実際に撮影された咽頭画像
インフルエンザ濾胞あり
インフルエンザ濾胞なし
03FEATURES
患者さんへの負担が小さい、新しいインフルエンザ検査
nodocaで撮影した咽頭画像と体温や自覚症状等をAIが解析することで、判定開始から数秒~数十秒でインフルエンザ判定結果を取得可能です。
治験時のNRSによる痛みの評価も平均 0.8 と低く、 検査時間の短縮による待ち時間の削減、及び痛みの少なさの点において、患者さんに負担の小さいインフルエンザ検査の提供が可能です。
実際に、治験参加者の90.6%が「今後はnodocaの検査を受けたい」と回答しています。