健やかな未来を、共に育むために 

小早川院長の写真

 2014年5月、私は医学界の先達であるサー・ウィリアム・オスラーの教えを実践する場として、ここ東岐波の地に「波乗りクリニック」を開設いたしました。

 2026年5月で開院から12年となります。地域の皆さんと歩む中で、私が提供すべき真の医療とは、単に「困難をすべて取り除くこと」ではないと考えるようになりました。医療の本質とは、患者さんが自らの生活を主体的に営み、自身の健康を管理できるようになる「自律」を、医学の力で支えることにあります。

 私たちが目指すのは、依存を生むような一時的な解決を提供することではなく、患者さんが健やかな未来を自ら切り拓いていくための「伴走者」であることです。

 在宅医療や障害児者福祉の現場でも、それは同じです。医師やスタッフだけが頑張るのではなく、患者さん、ご家族、そして地域の専門職が、それぞれ対等な立場で役割を果たし、協力し合う。そのような「自律した個々がつながるチーム医療」こそが、次世代を担う子供たちの将来を真に守ることにつながると確信しています。

 オスラー博士は、医師が持つべき資質として「平静の心(Equanimitas)」を説きました。

 限られた医療資源を、真に必要としている方々へ、そして未来へと公平に届けるために。私たちはプロフェッショナルとしての誇りを持ち、誠実かつ冷静な視点を持って、皆さんの「自律」をサポートしてまいります。

 これからの波乗りクリニックも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

波乗りクリニック院長 小早川 節

波乗りクリニック 診療理念

第一:今日の最善に集中し、医学的根拠に基づいた「平静の心」を保つこと 私たちは、目の前の患者さんに対してプロフェッショナルとしての全力を尽くします。しかし、それは一時的な感情に流されることではなく、常に冷静な判断(Equanimitas)を保ち、持続可能な医療を提供し続けることを意味します。

第二:患者さんの「自律」を尊重し、対等なパートナーシップを築くこと 医療は、与える側と受け取る側の共同作業です。私たちは単に困難を取り除くのではなく、患者さん自らが健康を管理し、自立して生活していけるよう「自律」を支える伴走者であり続けます。

第三:限られた医療資源を公正に用い、次世代の地域福祉に貢献すること 特定の誰かへの過剰な優遇ではなく、地域全体、そして未来を担う子供たちへ公平に医療を届ける責任を果たします。互いに役割を分かち合い、助け合う「循環型のチーム医療」を推進し、謙虚さと勇気を持って地域を支えます。

経歴:
1998年 山口大学医学部卒 
・医学博士
・日本専門医機構認定総合診療専門医・指導医
・日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
・認知症サポート医

山口大学附属病院総合診療部研修医、島根県立中央病院総合診療科勤務を経て、2003年 山口大学附属病院総合診療部助手(助教)、2010年 山口大学医学教育センター助教(併任講師)。
この間10年以上にわたって、「いしいケア・クリニック(岩国市)」の在宅医療部門を担当。
その後、宇部西リハビリテーション病院にて入院慢性期医療・リハビリテーション、NSTにて栄養管理、ICTにて院内感染対策について研鑽し、2013年から高嶺病院(アルコール依存症専門病院)に勤務。
2014年5月 宇部市東岐波丸尾に在宅療養支援診療所「波乗りクリニック」開設。

所属学会等:

日本プライマリ・ケア連合学会(認定医・指導医)
日本在宅医療連合学会
日本アルコール関連問題学会
認知症サポート医
日本医学教育学会
日本LD学会
日本尊厳死協会(リビング・ウイル受容医)

趣味:
片付け(休診日は片付けに熱中します)

特技:
散らかすこと(普段は散らかす一方です)