「硝子の塔の殺人」

知念 実希人 (著)

「面白いよ」という声を聞き、お盆休みの仕事強制終了目的でKindleにて購入。

最初の間取り図と、ラノベのような人物設定で早々に読む気をなくし、いったん挫折。
医師が書いたミステリー小説なんてこんなもんか…。と諦め。

結局お盆の間は仕事三昧で、しばらく放置していたのですが、やはり「面白い」との声を再々聞き、せっかく買ったものなので我慢して読んでみました。

後半の怒濤の展開、ラノベの設定のような人物設定やどこかで見たようなトリック、場面構成もすべて伏線になっていたことに気がついて驚愕!なるほどそう来たか!

いや、とても面白かった!昔、ミステリー小説を読んでいた中高年にお勧めの一冊です。

記念に紙の本も買ってしまった。字が小さくて読めないけれども…。ついでに下宿で自粛生活を余儀なくされている息子にもAmazonで送りつけました。明日には届くかな?

Amazon書評より

ミステリを愛するすべての人へ

当作の完成度は、一斉を風靡した
わが「新本格」時代のクライマックスであり、
フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、
これを超える作が現れることはないだろう。
島田荘司

ああびっくりした、としか云いようがない。
これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、
そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。
ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!
綾辻行人

500ページ、一気読み!
知念実希人の新たな代表作誕生

作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命!

【目次】
プロローグ
一日目
二日目
三日目
最終日
エピローグ
『硝子の塔の殺人』刊行に寄せて 島田荘司