「シングリックス(帯状疱疹ワクチン)」

帯状疱疹ワクチンを接種してみました!

写真は、モデルナアームではありません。シングリックス接種後の私の左腕です。どうでも良いのですが、乾燥肌が目立ちますね。

一昨日の土曜日、コロナワクチン60名の接種を終え、最後に私のワクチンを打ってもらいました。
といっても、いま世間を騒がせている「3回目のワクチン」ではなく、帯状疱疹ワクチンの「シングリックス」です。

帯状疱疹ワクチンには現時点で、旧来から使われている「弱毒生ワクチン(ビケン製)」と最近出てきた「サブユニットワクチン(シングリックス)」の2種類があります。

町のかかりつけ医をしていると、帯状疱疹を見る機会も多く、中には後遺症の残る人もいることから、本格的に帯状疱疹ワクチンの接種に取り組もうと考えています。

わたしは根が臆病なので、患者さんに投与する薬は原則として、自分で試してみることにしています。
いたらない薬をあれこれ飲んで自分で人体実験したおかげで体調を崩したこともあります。おかげでいろいろな経験が出来ました。
(ちなみに抗癌剤は使ったことがないです。試してみようと思ったこともあるのですが、家族に止められました…。)

そんなわけで、今回も患者さんに接種する前にまず自分から実験台になりました。

おそらく、ワクチンの効果は棺桶に入るまで分からないわけですが、副反応については、結構強く出てしまいました。

シングリックスは約2ヶ月空けて、2回の接種をするのですが、初回のときはあまり深く考えず木曜日に接種してしまい、翌日の金曜日は頭痛・38℃台の発熱、全身倦怠感に悩まされ、仕事が終わるのが長く感じました。金曜日は医師一人体制なのでなんとか踏ん張りましたが、休めるものなら休みたい状況でした。

PM-JP-SGX-WBAN-210001/2021年4月

2回目の一昨日は、前回の反省を踏まえ、土曜日にしたわけです。

1回目ほどではありませんが、翌日曜日には、やはり38℃近い熱が出て、全身倦怠感、頭痛、無気力で、書類仕事もせずに一日中Amazon Prime Videoをみて、ダラダラと過ごしてしまいました。

やはりやって良かったと思っているのは、これで、(おそらく)帯状疱疹になっても重症化しないだろう事、患者さんに副反応を説明するときに信憑性のある情報を提供できることでしょうか。

ちなみに、直近でワクチンを希望してこられた方には、なんとなくその患者さんのキャラクター的に副反応に耐えられそうになかったので、効果は落ちますが、値段のやすい「弱毒生ワクチン」をお勧めし、無事接種を完了しました。

ちなみに、コロナワクチンとの比較で行くと、個人的には、あくまで個人的にはシングリックスの副反応の方がきつかったです。
(コロナワクチンと同じで、上腕の筋肉に注射します。)

ただ、値段と副反応を気にしなければ、シングリックスをお勧めします。

ご希望の方はご相談ください。

(令和3年9月6日・現在、まだ価格表はホームページに掲載していません。)